課外プロジェクト / 2026– / 2 人

ORI:GENE

伝統織物の金銀糸の輝きや織りの立体感を、カメラと自作のソフトで 3D の質感データにし、ブラウザで観察できるようにするプロジェクト。

成果
U☆PoC 2026 優秀賞U☆PoC 2026 協賛企業賞 (5 社)
  • ミラック光学
  • ユニークビジョン
  • 武蔵エンジニアリング
  • アイティフォー
  • 日立システムズ
担当
全体設計と、撮影処理からビューアまでのソフトウェア
鶴の柄の織物を 3D の質感データにしたレンダー。金糸の部分の寄り

何を作ったか

知人の織物店の在庫がきっかけで、伝統織物の質感をデジタルで残せないかと考えた。チームメイトが先に個別のスキャンを試していたところへ、今の構成を提案した。金銀糸の輝きや絹の透け、織りの立体感を、拡大・回転したり照明を変えたりしながら観察できる形で公開することを目指している。

撮影台から、写真を色・法線・高さ・粗さなどの質感マップにする処理、ブラウザで動くビューアまでをチームで作った。

工夫したこと

  • カメラを固定し、光を当てる向きを変えて撮った写真から、色・凹凸・光沢などの質感を推定する。そこに、金銀糸の位置を糸単位で分ける処理と、織り方向の推定 (異方性マップ) を足した。一度に撮れる大きさ、色の正確さ、撮り直した時の再現性は、まだ課題が残る
  • 質感データは標準の形式 (glTF の PBR) で書き出すので、Blender や Unity でもそのまま読み込める。CG・映像・VR の制作の素材にもなる
  • 途中の結果を織物のプロに見てもらい、「のっぺり」「糸が細いと高級」といった言葉を撮影条件や処理パラメータに置き換えては直すのを繰り返した。1 回目の確認で金糸が金属らしく見えていないと分かり、照明の条件を見直して、金の糸を金属として見分けられるようにした
  • 良し悪しは見た目の印象だけで決めず、本物と量産品を同じ手順で処理して差がデータに出るかと、プロが見てどう感じるかの両方で確かめる

成果と今

2026 年 8 月 28 日、電気通信大学のアイディア実証コンテスト U☆PoC 2026 のプロトタイプ審査会で、優秀賞と協賛企業賞 (5 社) を受賞した。2 回目の確認では織物のプロから「立体感が違いますね、ただのスキャンとは」と言われたが、金の輝きはまだ本物に届いていない。

今は、2026 年 11 月 20 日の成果報告会に向けて進めている。

担当

2 人のチームで、全体設計と、撮影処理からビューアまでのソフトウェアを担当している。チームメイトは映像制作と質感の微調整を担当。U☆PoC には代表として応募した。